スマホのデータ通信

ときどき「スマホをWi-Fiに接続するとデータ通信費が無料」のようなフレーズを聞くことがあるのですが、少し言葉が足らず誤解を招く表現のように思います。Wi-Fiを使えば、通信事業者に支払うデータ通信費が無料になるわけでも、減額されるわけでもありません。正確には「スマホをWi-Fiに接続すると、通信事業者と契約しているデータ通信量を消費しない」ということになります。

自身もスマホ教室で受講者の方に誤解を招く伝え方をした記憶があり、ここであらためて説明したいと思います。

スマホの通信

スマホの通信は主に音声通話データ通信に分けられます。通信事業者が提供する移動体通信ネットワーク上で、音声通話(SMSも含む)とデータ通信が利用できます。

  • 音声通話:電話をかけて相手と話す電話サービスです。実は、SMS(ショートメッセージ、Cメール)も音声通話回線を使います
  • データ通信(インターネット通信):インターネットを利用するための通信です。インターネットを利用する多くのアプリが使います

スマホにはWi-Fiという無線LANでインターネットを利用する機能もあります。つまりWi-Fiを使ってデータ通信(インターネット)を利用することもできます。ただし、Wi-Fiが利用できる環境が必要です。

スマホの利用料金

スマホの利用料金として、事業者に月々支払う代金の構成はおもに次の4個に分類されます。

  • 音声通話:従量課金制。通話の発信回数と時間、SMS送付件数で計算して請求されます。例「通話22円/30秒」「SMS3.3円/通」など
  • データ通信:定額制。データ通信量を契約時に決めて定期的に購入します。契約したデータ通信量を規定の期間(1か月など)分として定額料金で購入します。例「月額5ギガバイト¥2,800」など。期間内に契約したデータ量の範囲で少しづつ使っていくのですが、使った量によらず定額料金を払います。データを使いきって足りない場合は、追加でデータを購入することになります。
  • オプション:スマホの保証(保険)、セキュリティケア、事業者が提供する様々なサービスなど
  • スマホ購入時の月賦:スマホ購入代金の分割払い

事業者独自のセットプラン、コミコミプランなどにより、料金の割引や減額が適用されることもあります。

移動体通信ネットワークを使ってデータ通信(インターネット通信)を行うと、上記のスマホ利用料金で契約したデータ通信量から使った分のデータが減っていきます。

Wi-Fiを使う

データ通信(インターネット通信)は、Wi-Fiを使うことでも利用できます。Wi-Fiを利用する場合は、スマホ利用料金で契約したデータ通信量の中のデータは減りません。なので、データ通信量の消費を抑えることができます。

ただし、スマホ利用料金のデータ通信費は定額制なので減りません

講習会で施設のWi-Fi利用をお勧めしている理由は、講習会の実習などで発生する通信で、受講者様の契約したデータ通信量を減らさないようにしたいためです。

自宅ではWi-Fiを使う

日本の家庭でのWi-Fi普及率は88%くらいあるとAIが教えてくれました。自宅にWi-Fi環境がある場合は、当然スマホもWi-Fiで利用しましょう。というか、既にそういう設定になっていると思います。

自宅のWi-Fi環境にも、設置費用や定額の利用料金などの費用は発生しますが、家族が個別でスマホのデータ通信量(ギガ)を増やすよりも、自宅のWi-Fiを共有して使う方がお安くなりますし、データ量の減少を気にせずインターネットが利用できます。

公衆無線LAN

また図書館や各種公共施設、カフェなど、Wi-Fiを提供する場所が増えています。データ通信量の残が気になるときなど(「ギガが足りない!」)、適切にWi-Fiを利用することも一つの手段になります。

まとめ

WI-Fiを取り入れた上で、契約したデータ通信量が余るようになれば、データ通信量の契約を見直してギガ数を減らすと月々に支払う利用料金を減らすことができます。自分がどのくらいギガを使っているかを意識してみましょう。

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